Factory / Flowプラント紹介・処理の流れ
Disposal廃棄物の処理について
焼却炉は、固形物の焼却処理に適したストーカ炉と泥状物の焼却に適したキルン炉を組み合わせた「キルン&ストーカ炉」を導入しています。それぞれの特長の異なる炉を組み合わせることにより、多種多様な廃棄物の焼却処理が可能となるのです。
Process廃棄物焼却処理の流れ
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受付・計量
当社に廃棄物を積んだトラックが到着すると、まず受付前にある計量器でその重さを計測します。
トラックが出る際も同様に重さを計測する事で運び込んだ廃棄物の量を正確に把握します。 -
廃棄物をプラットフォームへ
プラットフォームへの出入口は臭気対策として自動で開閉する高速ロールシャッターを採用しています。広いストックヤードとピットが大容量廃棄物の受け入れを可能にしています。
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破砕機
そのままでは投入できない大きさの廃棄物は、破砕処理を行い、焼却炉に投入します。
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液体廃棄物について
固形物以外にも、廃油、廃酸、廃アルカリなどの液体廃棄物も受入可能で、大型タンクをそれぞれ品目別に備えています。
また少量からの廃棄物受入も可能でドラム缶での受入も行っています。 -
廃棄物の分折
焼却施設の安定稼働には、廃棄物の性状を正確に把握することが重要です。このため、セルクリーンセンターでは、自前の分析室を完備し、化学的見地から受け入れる廃棄物の受け入れ管理を行います。
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廃棄物の投入
中央操作室は、施設の稼働情報をすべて収集し、集中管理しています。
最新鋭の運転管理システムを採用し、廃棄物の性状や燃焼状態に合わせて適切な運転を行ないます。廃棄物の投入はオペレーターがクレーン操作台で、モニターに映し出される施設の運転状況を確認しながら行います。固形物の場合廃プラスチック、木くず、紙くずなどの場合は、固形物投入機に投入します。固形物投入機は、二重の扉で仕切られており、炉内と外部を遮断します。泥状物の場合含水率の高い泥状物は、汚泥ホッパに投入されキルン炉内へ送られます。回転するキルン炉内で焼却され、ストーカ炉へと送られます。 -
焼却
ストーカ炉内では火格子(ひごうし)とよばれる波状の炉床(ろしょう)が大きく3段に分かれた構造となっており、廃棄物は撹拌されながら前へと押し出されていきます。
ピット内の空気を燃焼空気として吸引し、各段のストーカに分けて送られます。 -
焼却後について
焼却後の燃え殻は外部の再生利用業者にてリサイクルされます。
飛灰(ひばい)についてはキレート薬剤で無害化処理した後、適切に処分されます。 -
排ガスの処理
廃棄物を燃焼した際に発生する燃焼ガスはストーカ炉上部の再燃焼室で、800度以上の高温で2秒以上の滞留容積を持たせることで、一酸化炭素濃度を極限まで抑え、未燃ガスを完全に分解します。
その後、高温の排ガスは廃熱ボイラーを経由し、蒸気として熱回収します。次に排ガスはガス冷却塔にて190℃以下まで急冷しダイオキシンの再合成を防ぎます。
冷却されたガスに消石灰・活性炭を噴霧し排ガスをさらに浄化します。
高性能なバグフィルタによって排ガスに含まれる煤塵を除去し、クリーンなガスを排気塔から排出します。